「全国がん登録」情報利用に関するご案内

本研究では「全国がん登録」情報を利用して、研究に参加してくださった方々のがん罹患情報を把握します。
本ページは、がん登録等の推進に関する法律(平成25年法律第111号)に規定する、調査研究を行う者が講ずる同意代替措置に関する指針(厚生労働省告示第471号)に基づいて「全国がん登録情報」を利用するにあたり、研究に参加された皆様に必要な情報の公開を行うものです。

本指針に基づき、以下の(1)~(6)に関しまして情報を公開いたします。
こちらのページに関することでご不明な点がありましたら、(5)に記載する連絡先までご連絡いただけますと幸いです。


  • (1) 調査研究対象者の範囲、調査研究の目的、全国がん登録情報等の提供を受けることその他の調査研究の概要に関すること

調査研究対象者の範囲

山形県鶴岡市に在住、または鶴岡市在勤で庄内地方(鶴岡市、酒田市、三川町、庄内町、遊佐町)内に在住(住民基本台帳への登録がある)の方であって、平成24(2012)年度から平成26(2014)年度にかけて実施された鶴岡みらい健康調査の初回調査に参加された、当時35 歳以上74 歳以下の方、約1万人が対象となります。

調査研究の目的及び全国がん登録情報の提供を受けることについて

本研究では、「メタボローム解析」を含む調査データから得られる情報とその後の追跡調査から得られる死亡情報やがんを含む疾病罹患の情報を元に、匿名化の上その関連を検討し、病気の新しい予防方法(個別化予防)を開発することを目的としています。

皆さまにはその実現に必要となる追跡調査のお願いとして、調査にご参加いただいた際、住民票の閲覧や病院への照会、がん登録情報の入手が必要であることについてご説明させていただき、またニュースレターをお送りさせていただくなどして、本研究へのご理解とご協力をいただいているかと存じます。
(詳しくは「調査事務局が行うこと」をご覧ください。)

このたびは令和5(2023)年から、がん罹患情報の入手のために「全国がん登録等の推進に関する法律」に基づいて登録されている「全国がん登録」情報を利用したいと考えています。

「全国がん登録」とは、日本国内でがんと診断された全ての方々の情報を一元的に収集・分析・管理する、平成28年(2016)年1月より始まった新たな制度です。

「全国がん登録」により、居住地域に関わらず、どの医療機関で診断を受けても、がんと診断された方のデータは、都道府県に設置された「がん登録室」を通じて収集され、データベースで一元的に管理されています。
より詳しい情報につきましては、「全国がん登録とは」をご参照ください。

(2) 全国がん登録情報等の利用目的

本研究では全国がん登録情報を利用し、研究に参加してくださった方々のがん罹患状況を把握することで、個々人に合ったがん予防、すなわち「個別化予防」の実現・さらなる危険要因の解明を目指します。

(3) 全国がん登録情報等に係る個人情報の取扱いに関すること

本研究に関してお預かりした個人情報は、全て個人が特定できない形に分離した上、厳重に管理されています。また結果の公表に際しても、個人が特定されることはありません。
(詳しくは「調査に関するご質問」をご覧ください。)

加えて取り扱う全国がん登録情報は、がん登録等の推進に関する法律及び関連法令に従って、がんの罹患又はその診療情報に関する秘密の漏えい防止及びその他の情報の適切な管理のために必要な措置を全て講じて管理します。
(なお、全国がん登録情報は、「全国がん登録利用者の安全管理措置」を遵守することを条件に提供されています。)

(4) 施行日後に改めて本人同意を得ることができない理由及び指針の概要

上記の通り、がん罹患情報を取得する旨のご同意については皆様にご説明をしておりましたが、本研究を開始した当時には「全国がん登録」という仕組みは存在していなかったため、「全国がん登録」情報を利用してがん罹患を把握することを皆様にご説明し、同意をいただくことはできておりません。

本来であれば再度研究に参加してくださった方すべてに「全国がん登録」情報を利用して健康状態を把握することをご説明して同意をいただくべきところですが、参加協力者が1 万人を超えていること、またすでに同様の同意をいただいおります現状から、本ホームページにおいて、全国がん登録情報を利用したがん罹患把握についてお知らせするという方法をとらせていただきます。

がん登録等の推進に関する法律では、全国がん登録情報の利用にはがんに罹患した者からの同意を必要としていますが、このように改めて同意を得ることが難しい場合に、代わりにホームページ等で必要な情報を公開することとされており、本ホームページがそれに該当します。

「調査研究を行う者が 講ずる同意代替措置に関する指針」(平成27年12月厚生労働省告示第471号)概要
次の(1)(2)のいずれかに該当する場合、 同意は必要としない(法附則第 2 条)。
⇒替わりに、同意代替措置(※)を講ずる。該当しない場合は、同意の再取得が必要。

  1. 施行日前からがんに係る調査研究の対象とされている者が5000 人以上の場合
  2. がんに係る調査研究を行う者が次のイ又はロに掲げる事情があることにより同意を得ることががんに係る調査研究の円滑な遂行に支障を及ぼすことについての厚生労働大臣の認定を受けた場合

⇒認定を受けようとする際は、所定の申請書で厚生労働大臣に申し出る。

  1. 施行日前からがんに係る調査研究の対象とされている者と連絡を取ることが困難であること。
  2. がんに係る調査研究の対象とされている者の同意を得ることががんに係る調査研究の結果に影響を与えること。

※同意代替措置とは

  1. 調査研究対象者を追跡し、(何らかの方法で)調査研究対象者に係るがんに係る情報を取得することについて、インフォームド・コンセントの取得等を実施済みであること
  2. 調査研究を行う者が全国がん登録情報等の提供を受けることについての情報公開等の措置
    1. 適切な情報公開(ホームページ等に十分な期間、以下を掲載)
      1. 調査研究の概要(調査研究対象者の範囲、調査研究の目的を含む)
      2. 全国がん登録情報等の利用目的
      3. 全国がん登録情報等に係る個人情報の取扱い
      4. 同意の再取得ができなかった理由及び本指針の概要
    2. 全国がん登録情報等の提供を拒否できる機会の保障(ホームページ等に十分な期間、以下を掲載)
      1. 迅速に対応できる事務局の連絡先
      2. 拒否によって調査研究対象者が不利益な取扱いを受けない旨

(5) 迅速に対応できる事務局の連絡先

がん罹患把握のために、ご自身に関わる全国がん登録情報を用いられることに同意しない方は、下記までご連絡ください。

また、本研究全般に関するご質問、本研究における全国がん登録情報の利用に関するご質問、個人情報の取扱いに関するご質問も、下記までお問合せください。


事務局:慶應義塾大学先端生命科学研究所 鶴岡みらい健康調査事務局
住所 :〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町1-34 鶴岡地区医師会館内
e-mail:mirai@iab.keio.ac.jp

研究代表者:武林 亨
調査代表機関:慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35

〇全国がん登録情報を用いられることに同意しない方はこちら

  • (6) 全国がん登録情報等が当該がんに係る調査研究に利用されることを拒否することによって調査研究対象者等が不利益な取扱いを受けないこと

同意の有無によって受ける不利益は何もございません。同意については、研究対象者である皆様の自由意思によるものです。

お問い合わせ

慶應義塾大学先端生命科学研究所
鶴岡みらい健康調査事務局

住所 :〒997-0035
    山形県鶴岡市馬場町1-34 鶴岡地区医師会館内
メール:mirai@iab.keio.ac.jp

調査代表機関

慶應義塾大学医学部 衛生学公衆衛生学教室
 

住所 :〒160-8582 東京都新宿区信濃町35